ビットコインの歴史。サイファーパンク運動の過程。カリフォルニア大学バークレー校 ビットコインと仮想通貨の無料講義超訳|Week2-1

Week1の記事はこちら。

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こんにちは!クレメア(@cremea_tw)です。

前回に引き続き、カリフォルニア大学バークレー校の無料講義、
「ビットコインと仮想通貨のオンライン講座」で学んだ内容をシェアしていきます。

講義そのものにおいて、

読者対象:ビットコインや仮想通貨について詳しく知りたい全ての人
前提知識:不要

という感じなので、
講義内容を読むだけでもかなり理解が深まるのではないかと思います。

 

文章のスタイルとしては、
翻訳ではなく、個人的解釈バリバリの超訳をしてきます。

荒削りですがスピード重視で、
クレメア的な解釈も交えてお伝えするので、
間違いや意見などあればコメントいただければと思います。

 

また、太字や文字色などの文章の装飾は極力していません。

学びの本質はそこではない、時間がもったいない、あとでできる、
ということで、今回は泣く泣くカットしました。

見辛いかもしれませんが、予めご了承ください。

 

ということで、
講義の内容に沿って進めます。

今回の記事は、
ビットコインの歴史、サイファーパンク運動の過程についてお伝えします。

それでは、本題に入っていきましょう。

第2週目へようこそ

UCバークレー校の生徒から、
時々このように質問されます。

なぜビットコインを使うのですか?

結局のところ、
ビットコインは遅く、冗長で、非効率です。

 

一方で銀行は遥かに便利です。

私たちは主にビットコインの仕組みに焦点を当ててきましたが、
私たちは一歩前進し、ビットコインがその仕組みである理由を理解していきます。

暗号通貨の発展の原因となった、
文化的、政治的、技術的影響について検討します。

 

ビットコインは、
何もないところからいきなり生まれたわけではありません。

その歴史的背景や数多くの失敗した先行技術を理解することで、
ビットコインについてより深く理解することができます。

そこから、ビットコインでインスピレーションを受けた様々な暗号通貨を始め、
ブロックチェーン技術がビットコインからどのように分岐したかなど、
ブロックチェーンの現在の状態を調べます。

 

この講義はあなたを、
大手銀行を嫌って個人のプライバシーと権威を擁護するサイファーパンクから、
アメリカ最大の銀行機関であるJPモルガン・チュースが、
ブロックチェーン技術を採用するまでへと連れて行きます。

 

イントロ: ビットコイン誕生前

ビットコインのルーツはリバタリアニズムから始まります。

リバタリアニズムは、
中央集権が可能な限り最小限でなければならないと考えている、
政治的イデオロギーです。

個人は自らの生活のコースを決定するために、
できるだけ多くの力を持つべきであり、
過度に権利や財産を政府に差し出すべきではありません。

 

このイデオロギーがビットコインとどのように関係しているかは、
すでに知っているかもしれません。

集中化された国家の管理、特にサービスや個人情報の増加の中で、
リバタリアンの夢想家は、プライバシーへの関心を強めました。

フォーラムやメーリングリストのオンラインディスカッションから、
サイファーパンクとクリプトアナーキストという2つのグループが形成されました。

両者とも暗号を使って、
プライバシーを保護することを主張しました。

 

リバタリアンの夢

サイファーパンクとクリプトアナーキスト

詳しい説明に入る前に、
この引用を見てみましょう。

プライバシーは開かれた社会の電子時代に必要不可欠である。

プライバシーは秘密主義とは違う。

プライベートなことは世間に知られたくないことで、
秘密というのは誰にも知られたくないことだ。

プライバシーとは、
選択的に自己開示する力のことをいう。

(サイファーパンク宣言)

この引用文は、
UCバークレー出身のコンピュータープログラマーで数学者である
Eric Hughesによって書かれたサイファーパンク宣言から引用されています。

彼はサイファーパンク運動の創始者の一人であり、
90年代にはサイファーパンクメーリングリストを創設し、管理しました。

 

サイファーパンクとクリプトアナーキストは、
国家機関が市民を偵察し、情報にアクセスできるという考えを嫌いました。

また彼らは、検閲を嫌いました。

しかし、とりわけ彼らは、
大銀行と政府を嫌っていました。

両者は平均的な市民の自治を減少させる、
巨大な力の中心でした。

 

これらの権力はこれらの機関の技術が、
一般市民より早く進化した時のみ増加しました。

過去に、これらの技術革新の前に、
現金は純粋にその物理的な形態で、かなり匿名でした。

一度それを支払うと、簡単に追跡する方法はありません。

 

しかし、ますますデジタル化された世界では、
大手銀行の口座残高と振替を追跡する利便性は、
プライバシーのコストを伴います。

そして、これらのリバタリアンたちは、
匿名のデジタル「取引システム」や通貨の必要性を早期に見出しました。

これはユーザーに、
「世界に選択的に自己開示する力」を与えました。

 

ビットコインの先駆者たち

早すぎた試み

デジキャッシュ

サイファーパンクは、なかなか集まらず、
暗号通貨の設計ができず、最初の試みは成功しませんでした。

真の暗号通貨を作成する初期のいくつかの試みは失敗しましたが、
次へと繋がるものとなりました。

これらの初期の失敗から学んだことが活かされ、
いくつかの重要な機能がビットコインで実装されました。

 

既存の金融システムが個人のプライバシーに対する最大の脅威の1つであったため、
暗号学者のデイビッド・ショームは最新の公開鍵暗号と秘密鍵暗号の仕組みを利用して、
デジキャッシュを実装しました。

ショームは、UCバークレー校で勉強中に、
「ブラインド署名」を発明しました。

ブラインド署名により、ユーザーは自分の身元を明らかにせずに、
取引でサインオフすることができました。

デジキャッシュは、
オンライン取引を行なっているユーザーに完全なプライバシーを約束し、
銀行や政府が個人的なオンライン支払いを追跡するのを防ぐ、
暗号プロトコルのシステムを提供しました。

 

しかし皮肉なことに、
デジキャッシュは市場の恐れていた理由で失敗しました。

集中化です。

デジキャッシュは、
ショーム自身の会社によって運営されてました。

もし彼の会社が倒産した場合、
デジキャッシュはそれに付随して無くなります。

それがまさに起こったのです。

ショームの会社であるデジキャッシュ社は、
デジキャッシュシステムの各デジタル署名を検証しなければならないという、
圧倒的な負担を背負っていました。

そして1998年、
デジキャッシュ社は倒産しました。

 

ハッシュキャッシュ

ハッシュキャッシュは当初、
電子メールのスパムを制限する仕組みとして発明されました。

電子メールを送信するには暗号ハッシュパズルを解き、
作業の証明を提供する必要があります。

ハッシュキャッシュのスタンプを電子メールヘッダーに追加して、
計算リソースを消費したことを証明した後でのみ、
誰かが有効な電子メールを送信できます。

電子メールの受信者は、
有効なハッシュキャッシュスタンプを電子メールヘッダーで調べることで、
受信した電子メールが有効であることを確認することができます。

 

スパマーはもはや、
電子メールをスパムすることができないというアイデアです。

スパム送信者の目標は、
1メッセージあたりの費用がほとんどかからずに膨大な数の電子メールを送ることです。

しかし、それはすでに高コストになっています。

電子メールを送信するために計算機的にハイコストにすることで、
ハッシュキャッシュはスパム送信者を抑止します。

 

B-money

B-moneyはウェイ・ダイによって作成された、
暗号通貨の初期の提案でした。

1998年にダイは、
「B-money、匿名の分散型電子現金システム」と題した論文を発表し、
後にビットコインや他の暗号通羽化を実装するために使用される、
いくつかのコアな概念を提示しました。

 

B-moneyのコアコンセプトの中では、
ハッシュキャッシュのようなProof-of-Workは、
お金を生み出す手段として使われています。

誰が何を所有しているかを示すデータベースのコピーを全員が保持し、
共同作業台帳を更新する全ての作業者がコミュニティによって検証されます。

トランザクションは、集合的な簿記によって実行され、
暗号化ハッシュで認証されます。

労働者は計算資源を消費して、
資金を創出する努力のために資金を与えられます。

契約及び取引は、
デジタル署名付きの取引の配信及び署名によって強制されます。

B-moneyのこれらのアイデアは、
後にビットコインの開発と設計哲学に影響を与えます。

 

ビットコインのイノベーション

ナカモトサトシ

2008年10月 : ビットコインのホワイトペーパー

2008年10月、
「ビットコイン:ピアツーピア電子式キャッシュシステム」と題された、
ホワイトペーパーがオンラインで公開されました。

この9ページのホワイトペーパーは、
単一のエンティティによって制御されないデジタル通貨または暗号通貨の、
設計と正当性について概説したものです。

 

伝統的に、私たちは単なる銀行が、
私たちのために金融サービスを行うことを信じています。

暗号通貨、匿名のトラストレスな分散型通貨が創造される以前は、
そのように考えるしかありませんでした。

ビットコインでは個々の人間を信じる代わりに、
数学、暗号、そして論理に信頼を置いています。

ビットコインプロトコルは、
ネットワーク内の個人を信頼しなくても、信頼に値します。

 

この暗号通貨は、
投票力を計算力に依存させています。

先に述べたように、
これはProof-pf-Workとして知られています。

以前の暗号ハッシュパズルを解決するというアイデアは、
ハッシュキャッシュでも使われていました。

サトシはホワイトペーパーで、
全てのコンピューターがコンセンサスプロセスで1票を投じる能力を持つよう、
1CPU1票システムとして実装するアイデアを記しています。

これは、政府の選挙で使用された伝統的な、
1アイデンティティ1票のプロセスとは異なります。

なぜなら、現実世界の1つのアイデンティティが、
1つのデジタルアイデンティティを持つとは限らないからです。

 

さらに各人は、デジキャッシュのデイビッド・ショームによって紹介された、
ブラインド署名を通じて自分自身を認証して、
公開鍵と秘密鍵を通じて独自のアイデンティティを維持しています。

これにより、自発的に自分自身を明らかにするまで、
全てのユーザーが自分のプライバシーを維持します。

ビットコインでは、B-moneyのプロトコルと同様に、
各参加者が独自のデータベースを保持して、
各ユーザーがどのくらいの金額を保有しているのかを把握するために、
全てのフルノードがブロックチェーンのコピーを保持します。

 

ビットコインはデフレ通貨になるよう設計されており、
限られた量のビットコインしか存在しません。

具体的には2100万ビットコインです。

全てのマイナーはブロックをマイニングすることで報酬を得ますが、
この報酬は時間とともに減少します。

報酬は50ビットコインから始まり、
21万ブロックごとに半分になっていきます。

最終的に報酬は0になり、
その時点で2100万ビットコインが発行されます。

 

ビットコイン : 最初の暗号通貨

2009年3月、ジェネシスブロックが作成される

サトシは興味深いことに、
ビットコインブロックチェーンの最初のブロック内に、
メッセージを含めることを選択しました。

この情報から、
ナカモトサトシの精神と動機を垣間見ることができます。

これからの講義で詳しく説明するように、
コインが発行されるトランザクションはマイナーにブロック報酬を与えます。

 

この最初の特定のブロックは、
余分な情報を含めることができる空の領域があります。

サトシはロンドンタイムズ紙の、
銀行救済措置の記事の見出しをメッセージに書きました。

「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for bank」

サトシのコメントやポストから分かるように、
彼は現代の銀行システム、特に小口準備銀行を好みませんでした。

 

ビットコインの設計は、
これらの問題を排除することを目指しています。

ビットコインが稼働し始めた最初の年、
人々はお互いに興味深いビットコインを送り合い、ソフトウェアで遊んでいました。

この間、ビットコインが有形のものと交換されることはありませんでした。

 

ビットコインが価値を持つ

2010年5月 8100万ドルの価値を持つピザ

そして2010年5月に、
このポストがビットコインフォーラムに現れました。

ポストの中で、Laszlo Hanyeczという男性が、
10000ビットコインと引き換えにピザを求めました。

そして2010年5月22日に、
彼はビットコインと引き換えに25ドルのピザを注文しました。

これは世界初のビットコインと有形の価値ある商品との取引でした。

この瞬間、ビットコインは価値のないインターネットのお金から、
本当に価値あるものへと歩みだしました。

 

面白い事実として、2018年3月15日現在、
Laszloのピザは現在8100万ドルの価値があります。

そして、ここでLaszloは、
ピザの安全な配達についてのフォーラムに戻って報告しています。

ほとんどの人はそのような小さな購入でビットコインを費やしたことで、
Laszloを嘲笑します。

しかし、そのような人たちは、
Laszloがビットコインが繁栄するのを見たいと思っていることを知らないでしょう。

 

この購入以前は、
ビットコインを現実世界の商品を購入するために使うことは、
とても馬鹿げた考えだと思われていました。

ほとんどの人にとって、
ビットコインをマイニングすることはただの趣味でした。

この購入は、
ビットコインの本来の目的であるビットコインの使用を、
商品の購入として実際に使用される通貨として、検証しました。

そのため、ある意味で、
Laszloはビットコイン愛好者のヒーローともいえるでしょう。

これが「魔法の無価値なインターネットマネー」が、
本当に価値を持つに至った経緯です。

 

しかし、Laszloがピザにビットコインを支払った当時、
ビットコインはそれほど価値があったわけではありませんでした。

ビットコインが正当な技術として受け入れられるまでには、
何年もの開発と普及が必要でしたが、
世界的な正当性を達成する旅は、まだまだ進んでいます。

 

Question 1

次のうちどれが各プロジェクトとそのイノベーションを正しく関連づけていますか?

  • Digicash: proof-of-work; Hashcash: blind signatures; B-Money: distributed record-keeping
  • Digicash: blind signatures; Hashcash: distributed record-keeping; B-Money: proof-of-work
  • Digicash: Digicash: distributed record-keeping; Hashcash: blind signatures; B-Money: proof-of-work
  • Digicash: blind signatures; Hashcash: proof-of-work; B-Money: distributed record-keeping

 

あとがき

ということで、
いかがでしたでしょうか?

ビットコインは、
何もないところから突如生まれたのではなく、
サイファーパンクな歴史の積み重ねから生まれたんですね。

この歴史を知ってるか否かで、
ビットコインに対する捉え方は、
だいぶ変わってくるのかなと思います。

 

ビットコインは、いきなり現れたわけではなく、
数十年の歴史があるってことですからね。

それにしても、
ビットコインは面白いなあ。

 

ということで、

今回はこの辺で失礼します。

このブログを書く僕の目的は、
「ファンを作ること・仲間を増やすこと」です。

趣味が合う、気が合う、考え方が合う。
なんかええなーと思ったら、気軽にメッセージください。喜びます。

終わり。

 

次の記事
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